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第42話 月の女神

last update Date de publication: 2026-06-17 10:49:50

 アントリュウスは、精霊達に会うため神秘の山奥へ向かった。

 山に入り精霊達の近くまで来ていた。

 滝の方から巨大なオーラを感じ、とっさに自分のオーラを弱めた。

 オーラを感じる川の方へアントリュウスは、向かった。

 すると水浴びをしている女性がいた。

 月を思わせるような雰囲気を漂わせ、あまりにも綺麗なその女性にアントリュウスは、見とれてしまった。

 アントリュウスと目が合った。

 その女神は、川から上がって木陰の所へ行き大きな銀の弓矢を手に持った。

 裸のまま弓を構え矢を射ってきた。

 巨大なオーラが込められた矢が向かってきた!

 凄い威力と速さでアントリュウスの心臓に射られた。

 アントリュウスは、右手で矢を掴んだ。

 普通の神だったら死んでいる!殺すつもりで射られた矢だった。

 彼女の姿が消えたと思ったら上から剣が振り降ろされた。

 アントリュウスは、剣を抜き上がら振り降ろされた剣を受けた。

 何処からだしたのこの剣!?見えなかった。

 剣を受けた後、その女性の姿が見え無くなった。

 女性は、木陰の所にいた。

 衣服を着ていた。

 そして、剣にオーラを溜めて斬りかかってきた。

 凄いオーラ!本気でいかないと殺られる!アントリュウスの翼が輝きを増した。

 この女神は、悪い神ではないわ!殺したくない、水浴びを覗かれたから怒ってるのね!

 アントリュウスは、避けて彼女の剣を持つ右手を左手で握り腰の所に手を回して押さえた。

 顔と顔が、近くになり目と目が合った!彼女の目は殺気に溢れていた。

 彼女の顔を近くで見て確認するように見た。

 綺麗な顔ね!とにかく謝って許してくれないかな?

 アントリュウスは、「すまなかった!わざとじゃないんだ」と謝った。

「あら!私の裸をしっかり見ておいて、わざとでは無いとわ!呆れるわ!」

 どうしょう、目が怒ってる剣を持たせておくと危ないよ!そう思い彼女の手首を少し力を入れて握った。

「痛いっ!」

と言って、彼女は、剣を落とした。

「お前!絶対許さん!」と怒った。

 アントリュウスは、驚いた!ヤバイ、更に怒りが増してる!この女神、綺麗だから殺したくないよ!どうしょう⋯

「話し合いで解決しないか?」

「話し合いだと?では、手を離せ、腰の手もだ!汚らわしい!」

 アントリュウスは、ビックリした!こんな気が強い女神初めてよ!手を離した。

 その瞬間、何処から出したのか、小刀でアントリュウスの首を斬りにきた。

 アントリュウスは、消えたかのような速さで女神の背後から小刀を持った手を右手で握り、左腕で首を締めた。

 何処から出したのこの小刀?アントリュウスは、キュレアの事を思い出していた。

 何か手は、ないかな?

 女神は、暴れた。

「殺せ!お前に犯されるくらいなら死んだほうがましだ」     

「俺と賭けをしないか?今、君を犯さない、その代わり賭けに俺が勝ったら君を抱かせてほしい」

 私のこのセリフカッコいいかも!

 女神が暴れるのをやめた。

「それは、どんな賭けだ!」

「君に感動の涙を流させたら俺の勝ち!君を抱かせてもらう」

 この女神、気が強いから泣かないでしょ!泣かなければ、俺の負けで抱くのは、諦めたと言えばいいわ、時間を稼いで逃げよう

「ほう、面白い!賭けに乗ってやろう」

「本当!じゃ手を離すから暴れないでね」

「わかった!賭けに興味がある。今日のところは、お前を殺さないと約束しょう」

 えっ殺さないって?私が抑えているんだけど!

 アントリュウスは、手を離した。

「私は、感動しても感動で涙を流した事が無い、私の裸を見たのだから面白い余興を楽しみにしておるぞアントリュウス!」

「俺の事知ってるの?」

「紅い瞳に黄金の翼!そんなの二人といない、私は、アルテミス」

「いい名前だ!」

「お前、何いい男ぶってるのだ」

 えっ!この女神やっぱり怖い、でもアルテミスって有名な神だよ!聞いた事がある。

「それで、さっきの賭けの続きだか私が賭けに勝ったら何をくれる?」

「えっ、涙を流させられなかったら、俺の負けだから抱くのを諦める」

「何を言ってる!諦めるのは、当然だ!負けたお前が何かを差し出すから賭けであろう」

「だって、今の戦いは、俺が勝ったんだから」

「何が勝っただ!お前は、私に魅了されて殺す事が出来なかった。私もお前を殺す事が出来なかった、だから引き分けだ」

 この女神の言ってる事わけがわからないけど、凄い説得力⋯凄い負けず嫌い!私が負けたら友達になってあげる!何て言ったら、またぶちギレて襲いかかってきそう

「では、俺か負けたら君の騎士になろう」

「つまらん、騎士では無く奴隷がいい」

「奴隷?あのねアルテミス奴隷何て言葉良くないよ、君は、顔は綺麗だけど気が強過ぎるよ少しは、折れて上げようとは思わないの?」

「思わん!私は、体を賭けてるのだぞ」

 何という、凄ーい説得力!口喧嘩では、勝てない

「ならば、ただの騎士では無い一生君の騎士になり命をかけて君を守ると約束する」

「アントリュウス、少しは、ジョークを覚えたほうがいい、騎士も奴隷もやる事は同じだ!騎士と言う名の奴隷でどうだ!」

 ちょっと違う気がするけど

 アルテミスが「期日は、いつまでだ」と言った。

 えっこのまま話し進むの?

 もう!

「100年くらいでどうだ!」 

「お前、何処まで詰まらん冗談だ!私を抱くのに100年待って楽しむつもりか?ま、100年あれば間違って涙の一つくらい流すかもしれんが、一年でどうだ」

「短いだろ!俺は、君が何に感動するのかまだ知らないのに、せめて10年だ」

「長いわ、二年よ!」

「五年!」

「なら、間をとって三年でどうだ」

「間は、三年半だろ」

「よかろう!三年半で手を打とう」

 アントリュウスは、初めて口論で勝ったと思った。

「アントリュウス!お前、結構怒りっぽいんだな、笑いなが賭けをするのかと思ったぞ」

「騎士だと思ったら奴隷だと思われている事を考えたら必死になるよ」

 アルテミスとの戦いは、一旦おさまった。

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